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2011年8月

2011年8月 6日 (土)

ウンターリンデン博物館

さて。

コルマールのウンターリンデン博物館です。

ウンターリンデンはUnterlindenと書きます。
Unter=下
Linden=菩提樹

すなわち、菩提樹の下。

もともとこの博物館は以前はドミニコ会の修道院だったのを
1853年より博物館として一般開放されたもの。
その当時の修道院の名前がUnterlinden。


以前にも書きましたが、この博物館へ来た目的は
なんといってもグリューネヴァルトのイーゼンハイム祭壇画。

グリューネヴァルトとは16世紀に活躍したドイツ人の画家さんで
イーゼンハイムとはコルマールより南に位置する村の名前。
もともと、この有名な祭壇画はイーゼンハイムという村の
聖アントニウス修道会にあったものでした。
では、祭壇画とはなんぞやといいますと
えーっと、まぁ、字面のまんまといえばまんまです。
詳しく説明しようとするとそーとー長くなる自信がありますので
興味のある方はGoogle先生の助力を仰いでください。
まぁ、平たく言えば祭壇を飾る絵なり彫刻などで(だから字面のままぢゃん!)、
教会のステンドグラス同様、主に聖書のワンシーンが描かれてます。

で、おそらく多くの方が一度はテレビやら教科書やらで
見かけたことがあるのではないかと思われる
イーゼンハイム祭壇画がこちら↓
001
















祭壇画は三重になっていて、これは一番表側の扉。
扉に絵が描かれているのですね。
で、これは言わずもがなでキリストの磔刑のシーン。
この扉は四旬節/受難節の間閉じられているのです。

人間として苦しみ、傷ついた遺体が生々しく描かれています。
祭壇画の下の方はキリスト降下。
因みに白いベールに包まれているのは聖母マリアで
実際にはこの場にいないはずの洗礼者ヨハネが右側の
緋色の衣を纏い、イエスを指さしている人。
指を祈りの形に組んでイエスを見上げているのが
マグダラのマリア。
そして聖母マリアを支えているのが福音史家のヨハネだと
云われています。

ヨハネ受難曲などを演奏する時にはこの絵を思い出すといいでしょう(違。

で、この絵が描かれている扉は
磔刑のイエスの直ぐ左脇からかぱっと開きます。
開いたのがこちら↓
002















こんな感じ。

あ、ホントは下のキリスト降下の部分も扉がかぱっと
開くのですが、めくるの面倒臭かったので省略しました。
因みにこの画像は数少ない自分へのおみやげで
祭壇画を再現(?)した感じのものです。
扉のひとつひとつがきちんと開くようになっています。
これ1枚EUR7.00です、確か。

扉をきちんと開いた画像なんかはネットでごろごろ見つかるので
見たい方はそっちで探してください。すみません。

で、この第一の扉をかぱっと開くと、この第二の扉が出てきます。
一番左端が受胎告知。
真ん中はイエスの誕生を天使が寿いでいて、
右側は復活したイエスです。

あまりの神々しさに輪郭も微妙に判然とせず、
なんだかギリシャ神話の神みたいですが、
れっきとしたイエスです。
両手に磔刑の際の釘の穴や胸に槍でつけられた傷があり
今まさにお墓の中から出てきたところです。

この第一の扉はイースター、クリスマス、
マリアに関する祝祭日など喜ばしいお祝いの期間に開き、
この第二の扉が公開されるわけです。

で、更にこの扉も開くことができます。
すみません、またもや面倒くさいので私は扉を
開くのを怠り、ここに画像は掲載しませんが、
この扉をかぱっと開くと教会が奉っていた聖アントニウスの
黄金の像が現れます。
因みにこの彫刻(?)はグリューネヴァルトの作品ではなく
15世紀から16世紀にかけてストラスブールで活躍した
ニコラスさんという方の作品のようです。
そして第二の扉はアントニウスの祝祭日に開かれ、
この彫刻が姿を見せるというわけです。


以上が私なりにざっくり説明したグリューネヴァルトの
イーゼンハイム祭壇画です。


で。


いうなれば、私はこの祭壇画を観るためにコルマールへ行き、
ウンターリンデン博物館に入ったわけです。

そしてこのイーゼンハイム祭壇画にはもちろん心を打たれ、
見入り、長い時間を祭壇画の前に置かれたベンチの上で
過ごしたわけですが。




この素晴らしい作品よりなによりも、
今回のアルザス旅行で一番感動したというか
心を奪われたのは、実はこのウンターリンデン博物館が
修道院だった頃からそこにあった中庭でした。



地上の楽園って、ここのことでしょ。



って、思えるような場所。



一瞬にして現実の、現世の喧騒の全てが消え去り、
残るのは今まで観たどんな絵よりも、どんな場所よりも、
静かで美しい場所。


とてもPeacefulで聞こえる音は鳥のさえずりだけで
たぶん、祭壇画の前よりも、この中庭に面した
回廊で呆然としていた時間の方が長かったと思う。


語彙が乏しい私にはあのなにものをも超越した
空間を表す言葉が見つからず、ただ美しいと、
ただPeacefulだとしか言いようがないのだけれど
得も言われぬ美しさと静けさに心もなにもかも浄化されて
昇華できるんじゃないかって。
そんな空間でした。


で、今日は10年前にコルマールを訪れ、やはりあの中庭に
感銘を受けたという友人と、同じ感想を話して盛り上がってました。


彼もやっぱりストラスブールよりコルマールが好きで。

イーゼンハイム祭壇画に心を打たれつつも
それよりもなによりも、あの中庭に心を奪われたらしく。


感性が同じ友人と、同じもののことで、
言葉で表現し尽くせないものも共有して共感できるって
この上もない幸せ。

たぶん、彼も私も同じ顔してたし。
同じトーンの声でしゃべってた(笑)。




アルザスを旅する方は、是非ともウンターリンデン博物館へ
足を運んでみてください。

修道院の回廊は他にもあるし、いくつも行ったことあるけれど
ここは本当に別世界だと思います。


ウンターリンデンの中庭は、個人的には今回の
アルザス旅行のハイライトににりました。

2011年8月 2日 (火)

コルマールのプティ・ヴェニス

さて。

コルマールには「プティ・ヴェニス」と呼ばれる
非常にかわいくて美しい界隈があります。
今日はそのプティ・ヴェニスのお写真をどうぞ(笑)。

そもそも、コルマールってどこ?

という方へ。

コルマールはストラスブールから電車で30分ほど
南下したところにございます。
小さい街ですが、非常に美しく、美術品としては
かの有名なグリューネヴァルトのイーゼンハイム祭壇画があります。


個人的にはストラスブールよりずっとずっとずっと愛らしく
美しい街に思えます。はい。


ではそのコルマールの中でも一際美しいプティ・ヴェニスの写真です。
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ストラスブールもだけれど、コルマールは一層、
どこに架かる橋もお花で飾られていて、ほんとかわいい。

街中の建物の窓からもお花が溢れていて、
お天気が良いと、もう本当に最高。

因みに一番最初の写真では運河をボートが
すぅーと走っていてさながらヴェネツィアのようでは
あーりませんか(ってヴェネツィア行ったこと無いけれど・爆)。

だから小さなヴェネツィアと呼ばれているんですねぇ。


因みにですね、私、先述の通り最初にコルマールへ
行った日はカメラではなく、カメラの中にあるはずの
SDカードを忘れて行きましたので写真撮れず。

これはその翌日、ワイン街道へ行った帰りに再び
ここへ舞い戻り、せめてこれだけでもと写真におさめたわけです。

本当はウンターリンデン博物館の中庭の方が
もっと天上の美しさを持っていて、
あの中庭を360度撮って来たかった。

でもウンターリンデンの最終入場時間に間に合わなかったのよね。

そんなウンターリンデンの話はまた後日。

とりあえず、今日は写真を掲載したいが為だけに
ブログ書いてみたのでした。
まる。