« 2011年8月 | メイン | 2011年10月 »

2011年9月

2011年9月14日 (水)

ストラスブールで迷子☆

さて。

今日のお昼は一人ランチだった為、
久しぶりに日中にブログ更新です。

故に、写真がなくても話せるネタってコトで
夏のアルザス旅行記の最終日のネタを少々。

因みに、今後時間ができ次第ワイン街道を
爆走する予定です。よろぴく。



さてさて。


以前にもブログで書いた通り、滞在ホテルの
最寄り駅からCentre Gareまでのトラムは
私の滞在中は完全運休しておりました。

よって、帰国日もホテルから駅までは徒歩、もしくは
タクシーにでも乗るしか移動手段がなかったわけです。


ルフトハンザが運行するストラスブール→フランクフルト空港の
バスを予約した時、フランクフルト→名古屋の時間を
失念していた私はとりあえず朝イチのバスを予約してましあt。
つまり、06:15ストラスブール駅発。


ホテルから駅までは徒歩で15分程度。
でも20Kgのスーツケースを抱えたら20分ぐらい?
という予測を立て、それでもなんやかんやで
遅刻気味にホテルのチェックアウト。

レセプションのおにーさん(日本語ぺらぺら)に
タクシーを呼んでもらうと、タクシーがホテルまで
来るのに約10分、ホテルから駅までが10分で
計20分かかるという。

なんだい。

それだったら歩いたって変わらないぢゃん。


ということで、タクシーをキャンセルして
徒歩で駅を目指した。


約1週間の滞在中、道に迷ったことがなかったわけではなく、
一部ややこしい場所があったので注意しており、
帰国日の前日もシュミレーションで歩いたのだけれど
その時は迷うことなく駅まで行けた。

そう、行けたのよ。

別に私、方向音痴ではないと思うのよ。


あぁ、それなのに!



スーツケース+手荷物があまりにも重くて
これを運搬するのに必死になっていたら
どうやら一本路を間違えちゃったのね。



イル川前まで出てきたはいいけれど、
なんとなく、いつも見る教会とは違う教会の
前に出てきてしまった気がする。

川を挟んで反対側に広がる街並みも、
どうやらいつもと違う気がする。。。


でも早朝だからかもしれない!



という謎の迷信に基づき歩を進めたのが間違いだった。


この後は歩けど歩けど、見覚えのある景色に出会わない。


おかしい。


完全に迷子だ。



と、確信に至ったのが06:10。



何度も言いますが、バスは06:15出発。


それでも一縷の望みを持ちながら歩き続けたて
気が付けば時計は既に06:15。


あぁあぁあ!


間に合わない!!!!!!!!


それでも更に「もしかしたらバスが遅れてるかもしれない」
「予約客が来ていないのだから、5分ぐらいは待ってくれるかもしれない」
と考え、とりあえずタクシーを捕まえようと思ったのだけれど
早朝のアルザスは犬の散歩をするおばさまが一人と
時折通勤車両が通るだけ。
タクシーなんて、ぜーんぜん通らない。


それでもルーフに何やら四角いものを乗せた車両が
少し手前の横断歩道の辺りで停車したので
きっとタクシーに違いないと望みを掛けて片手を振り上げた
矢先に見えたのは「POLICE」の文字。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


パトカーぢゃん!


タクシーぢゃないぢゃん!!!!!!




あぁぁ!もうダメだ。

どう頑張ったってバスには間に合わない!!!
(そもそもこの時点でバスの発車時刻過ぎてるし)




長らく一人旅をしてきた私ですが、
この時初めて頼る相手がいない自分の旅を呪い、
打ちひしがれて絶望のあまり思わず道路にしゃがみ込んでみた(笑)。


それでも泣かないのは私の気丈なところ。
ついでにしゃがみ込みながらも逃してしまったものは
仕方がないので、どうすれば帰国便に間に合うように
フランクへ行けるか頭の中で模索していた。
模索しつつも、まずはとにかく駅に行けなければ
本当に絶望的だ、、、と考えていた。



と。



私がパトカーに向かって手を振り上げ、
その後しゃがみ込んだのを見ていた
通りすがりのマウンテンバイクのおにーさんが、
わざわざ心配して戻ってきて、私に話しかけてくださいました。

「君、大丈夫?
  自分がどこにいるかわかっているかい?
  地図があるなら、場所を示してあげるよ」

って。



神様って、どんな時も完全に見捨てることはないのね。
優しいおにーさんを縋らんばかりに見つめて、
地図を広げて今自分がいる場所と、どうすれば
駅方面へ行けるかを教えて頂きました。


まじでおにーさんありがとう。


貴方は天使です。


そんなこんなでなんとか7時までには駅に着き。

次のルフト運行のバスの時間を確認。

どうやら8:15に次のバスがあるらしい。
ついでに列車も確認。

列車はどこぞで乗り換えが必要なんだけれど、
乗り換えに3分程度しか時間がなく。
土地勘のない駅で乗り継ぎ時間3分は
あまりに冒険すぎる。
これを逃せば今度こそ本気で帰国できなくなる。


ということで、08:15のルフトのバスをおとなしく待ちました。


この間約1時間。



ひたすらぼーぜんとして駅のベンチで廃人してましたとさ。


みなさん!
迷子には気をつけましょーね!
ケチケチせずにタクシー使いましょうね!


以上、怒涛の帰国日レポートでした。まる。











東京ムジーククライス定期演奏会でした。

はい、昨年に引き続きまして
当然、今年も行って参りました東京ムジーククライスの定期演奏会。
あ、旅ブログの方は追々書きます。。。
やっぱほら、感想とかって鮮度が比較的高い内に書いとこうとか
思っちゃうぢゃん。うん。
つうわけで、今日は演奏会のお話。


今年で定期は5回目だそうですが、
私が伺うのは今回が3回目。


時は9月11日、米国のテロから10年、震災から半年。

追悼の意も込めて、予定演目以外に東京ムジーククライス(以下TMK)が
最初に演奏したのはマタイ受難曲より62番(?←自信ナシ)のコラール。


冒頭の歌い出しの響きが素晴らしくて。

ぐらっときた。


哀しみという頸木。
被害にあった方の哀しみの叫びのようにも、
被害を免れながらも大きな哀しみの前に
嗚咽をこらえきれない人の祈りのようにも聴こえた
冒頭の響き。


正直、一瞬頭が真っ白になりました。
響きの中に引き込まれてしまって。

あのね。


バッハって、旋律がすごいから。
「バッハ」によって動き出すものってすごいから。


言い方悪いけれど、その辺の合唱団でも
バッハの音楽って滅多に悪くは聞こえない。
以前、合唱仲間のおじさまがおっしゃっていたけれど
どこが演奏したって一応は
「バッハってすごいね」
という感想になる。

受難曲などの大曲の、特に序曲のあたりなんかは特に
よほどのことが無い限り、そこそこのものに仕上がる。
それは演奏団体の力じゃなくて、バッハの力なんだ。


けれど、コラールはそうはいかない。


シンプルな旋律や和音ほど、そうはいかない。


コラールを聴かせる/魅せる合唱っていうのは少ないと思う。


でも、TMKのコラールは違った。


コラールが生きてたんだよね。
生身の人間の声がしたんだよね。
そこにちゃんと感情の渦が見えたんだよね。


コラールって、こういうものなんだって、改めて思って
初めてコラール聴いて感動した。

その後のBWV102番、72番、235番の演奏も素晴らしかった。


ちなみに、今回の演奏会のテーマは「バッハのパロディの世界」

BWV102、72、235と同じような旋律が繰り返し再利用されてます。
昔、私もこのブログで書いたけれど、当時の作曲家は
自分の曲の転載/再利用を頻繁に行っていて、
その中でもバッハのそれは秀でていたわけでして。

実際に私自身学生時代に235番を歌って、
昨年だか一昨年だかに72番歌って。
235番を歌ってから10年近く経つのに、
それでも72番は難しかった。
235番で音型を覚えていたから。
調性が変わっただけかとおもいきや、
235番ではそのまま上昇する音型だったのが
72番では急降下したりしてて、
本当にややこしかったのだけれど。

TMKはそれを同じステージで3曲もやっちゃうんだから
なんて器用なんだ!


そして演奏は素晴らしくて、悔しくて。
一曲一曲、同じような音型や和音が繰り返されているのに、
ちゃんと曲ごとに表情が違う。
すごい。

あまりにいい演奏するから、腹がたつくらい悔しくて。


前半のプログラムだけで、どれだけ悔し涙流れたかしれやしない。


もちろん、手放しで全力で「完全無欠の最高の音楽でした!」
とは残念ながら言えない。


全体的に、ソプラノはちぃと他のパートに比べたら
パワー不足に感じる箇所が多かったし。
時々は「あぁー、高音出すの苦労しているなぁー」
と思わないわけではなかった。


でも、全体的に本当に素晴らしかった。
一緒に行ったおねーさまも「悔しい」ってずっと言ってたし。

一部、2階などの客席の位置によっては「全然聞こえてこなかった」
という意見もちらっと小耳に挟んだりもしたけれど。


少なくとも、私が居た1階ではそんなことなかった。


自分がアルトだからっていうアルト贔屓な面もあるかもだけれど、
特にアルトがすごく良かった。

あと、ベース。


テナーも昨年までよりぐっと良くなっていたと思う。

あんまりこういうことを書くと、どんだけ上から目線だよ?
みたいに捉えられて、吊るし上げられるかもですが。
正直なところ、初めて聴きに行った一昨年より昨年、
昨年より今年と、合唱もオケも指揮者もぐんぐん伸びってってる。


成長する団体って、すごいと思う。
踏みとどまってないんだね。

だから、来年も今から楽しみにしている。


TMKの演奏を聴いて、同じ合唱人間として
悔しくて仕方ないって思える限り、
TMKを聴きに行こうと思っている。


TMKの演奏は、上手っていうだけじゃないんだ。
いや、巧さよりも「合唱歌い」としての在り方なんだ、いっとー好きなのは。
合唱ってさ、パート毎の音の正確さだけを追求するとか
誰が上手いとかヘタだとか。
そーいうんじゃないよね。
いや、そういうのも大切な時はあるんだけれど。
精巧さだけなら他にもいろんな団体あるんだろうと思う。
入団にも出演にもオーディション課してる団体もあるわけで。
けれど、ハーモニーはそんな単純なものじゃないんだ。
「今、この瞬間、一緒に音楽している」
っていう、彼だからこそ作れる音っていうのがあるんだよね。
そういう、「合唱」を感じられる音なんだ、TMKって。
だから、悔しいんだよね、余計に。
そして、だからこそ客席に伝わる音楽があるんだと思う。

そんな東京ムジーククライスの来年の演奏会は
次の通りです!

日時: 2012年8月26日(日) 14時開演予定
場所: 紀尾井ホール
演目: R.シューマン/オラトリオ<ばらの巡礼>
     F.メンデルスゾーン/<2つの男性宗教合唱曲>
<3つの詩篇歌>

その他、詳しくはTMKのホームページを御覧くださいませ。
http://musikkreis.net/