« 2011年9月 | メイン | 2012年1月 »

2011年10月

2011年10月15日 (土)

バッハ=魂のエヴァンゲリスト 

礒山雅先生が、御歳39歳の時に初めて出版されたという
表題の本が昨年講談社学術文庫より文庫版で
放出されまして。

途中、別の本読んだりいろいろしながら(爆)
ようやく先ほど読み終えました。

いやぁ、時間かかった!


面白いんだけれど。


やっぱり書かれている対象の音楽の「音」が
わからないところで面々とその音楽のことが
記載されていると、なんもわからんで
眠くなるというか、なんというか。


磯山先生、ごめんなさい(爆)

でも面白かったです。


なんか、いっぱいいろんなところに赤線引きたくなる感じ(笑)
実際には引かなかったけれど。
どうも、私は本に直接なにかを書き込むという作業に
抵抗があるんだよね。
それが教科書だと話は別なのだけれど。
一応これ、教科書ではないわけで。。。


自分への備忘録として、
今、自分がこの本に挟み込んでいる紙片のあるページを
ちょっと羅列させて頂きます。

P163
P246
P294


P163 へ至るまでにもいろいろ紙切れ挟んでたのですが
長く持ち歩き続けて紙切れ紛失した次第。。。


とりあえず、個人的に一番面白かったのは
痛烈な(?)シャイベというバッハと同時代に
生きていた人物のバッハ批判のくだり。


シャイベと異なり、私はバッハを批判はしない。
むしろ、シャイベが指摘し、批判した部分こそが
バッハの音楽や世界の美しさにあると思っているのだけれど、
いやぁ、なんて見事にバッハの音楽を
ある意味、言い当てているんだろうかと。


シャイベ、面白い!


このシャイベという人物、
フルネームをヨハン・アードルフ・シャイベというらしい。
そしてバッハが試験官の一人を務めた
トーマス教会のオルガニスト採用試験に応募し、
落とされちゃった人らしい。


少なからず私怨も持っていたのが結果「批判」
へ繋がったのかしらん?
とも思えなくもないのだけれど、きっとそれ以上に
本当はバッハに嫉妬していたんだろうなぁと思う。
あくまで個人的な意見だけれどね。

バッハの才能や音楽性に羨望しつつ、
受け入れられなかったことの悔しさから
当時勃興し始めた優美主義とは真逆を
行っているように思われるバッハの音楽を
「こんなものは時代錯誤で流行らない」と
一蹴しようとした面もあるんじゃないかしら、
なーどと思ってしまうわけです。


まぁそんな個人的感想はともかくとして、
面白かったです。
最近少しずつ気づき始めていた
譜面から読み解くものの一つが
はっきりと形を成して、その意味を
教えてくれる本でもありました。


バッハ好きでまだ読んだことが無い方は
ぜひ一度手にってみてくださいませ。

文庫なので、お値段控えめの
\1,100です。
その価値は十二分にありますです。はい。